＜ポイントその1＞
グッピーはビギナーにも楽しめる観賞魚でありながら、マニアをも魅了し続ける魚です。さまざまな飼育方法を楽しめるため、 飼育目的で水槽サイズは変わります。品種改良を楽しみたければ、 横幅３０ｃｍまでのベアタンク(何も入れない水槽)を何本も設置することになりますが、それ以外の方には横幅６０ｃｍ以上で、深さ４５ｃｍの水槽をお奨めします。このほうが充分な水量を確保でき、 水草も充分に植え込めますので、水質が安定し、失敗が少なくなります。ろか装置も同様です。
スポンジフィルターなどの簡易型ろか器でも少数なら飼育できますが、多少なりとも数を楽しむのであれば、 底面フィルター、上面フィルターなどを選びましょう。ただし水草水槽での飼育を楽しむのであれば、 外部式密閉型パワーフィルターをお奨めします。ここではすべてを説明しきれませんので、
水草と一緒に気軽に飼育する方法について説明します。

＜ポイントその2＞
水槽は風通しがよい部屋の、直射日光があたらない場所に設置してください。太陽光の代わりに、水草育成用ライトを使用します。
ろか装置は外部式密閉型パワーフィルターが理想ですが、底面フィルターとパワーヘッドの組み合わせでも可能です。
どちらもろかの過程で、エアーが混入しない点が特徴です。途中でエアーが混入するろか装置では、 水草に必要な二酸化炭素(ＣＯ２)を空気中に逃がしてしまいます。グッピーは流れがゆるやかで、 水草の多い場所に生息していますので、大きめの岩や流木で排出口から出てくる水流を拡散し、 底砂を厚めに入れ、たっぷりとした水草で、全体の水流がゆるやかになるように工夫しましょう。
そのほうがグッピーは安定し、元気な姿を見せてくれます。弱アルカリの水質ですから、水草には「アヌビアスナナ」「ミクロソリウム」「バリスネリア」などが向いています。